「頭の良さ」を褒める褒め方は人格形成において好ましくないという話


今回は心理学的な面から見た、子供の育て方について紹介しようと思います。

よく子育ての場面で言われることの一つに「子供は褒められると伸びる」あるいは「褒めて伸ばす」などの言葉が唱えられ、褒めることはいいことであるという印象が広く浸透しています。

確かに心理学的にも幼少期から褒められる経験があると、人格形成的に落ち着きと楽観的な態度を持ち合わすようになり、落ち込むという状態が少ない「生きやすい」性格になりやすいです。

褒めて育てることは、愛情なく育てることよりも格段に好影響を与えるので教育方法としては確かに有効です。

ですが「褒め方」によっては、甘えや無気力といった感情に支配されやすい人格を作り出してしまいます。ただ闇雲に褒めるのではなく、適切な褒め方をすることが本来の褒めて伸ばすための教育です。
ここでは人格形成において好影響を残しにくい褒め方である「頭がいい」という褒め方の危険性と、対案としての褒め方を紹介したいと思います。

頭の良さを褒めると努力を怠る

 

頭の良さを幼少期に褒められると、努力して問題解決に挑もうとせず直感などの地頭の力だけで問題へ向かって行きます。また努力することに対して、自分の能力が劣っていると感じさせられてしまうため、努力が必要な場面を避けて通るようになりがちです。
そのため、直感的に地頭力で解決が困難だと感じた事象に対しては、対象から距離を置く・逃げるような態度をとり物事に挑戦しないような性格になってしまいます。頭がいいと褒められると頭の悪さを見せたく無いために失敗を恐れてしまうということです。
そういった状態が続くと、自分は頭がいいと思われる状況にばかりコミットしていくため、上を目指して努力するという姿勢をとらず、下を見て安心するという好ましくない姿勢をとるようになります。

こうした人格形成は現代の集団での社会生活においては決して好ましいものでは無いのが実際のことかと思われます。このような人格形成を避けるためには、頭の良さを褒めるのではなく、失敗を立て直す態度や努力といった姿勢を褒めるのが効果的です。そのために親がすべき褒め方は、結果の良し悪しを褒めるのではなく、結果が生まれる過程の中で良かった点を褒めるようにしましょう。
「頭がいいね」ではなく「頑張ったね」という褒め方をしましょう。
結果ではなく努力や挑戦の過程を褒められることで、失敗に対しての心理的不安感を克服しやすい人格が作られ、トライアンドエラーを繰り返し成功を掴もうという姿勢が生まれやすいです。

努力を軽視したり、挑戦することに尻込みしてしまうような性格にならないためには、幼少期においての褒め方をこのように頭の良さではなく、努力をする姿勢といった部分を褒めるようにしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です